額装したアートの壁掛け方法について
基本的にアートは壁掛けで楽しむものですが、意外と質問をいただくのが「どのように壁掛けするのでしょうか」ということです。
そこで、ここでは一般的な壁掛け方法について説明します。
壁掛け用のフックを用意する

まず最初に必要なのが、壁掛け用のフックです。一般的な住宅の壁は、壁紙の下が石膏ボードになっています。この石膏ボードは重さが加わるとボロボロと崩れてしまう恐れがありますが、石膏ボード用のフックが売っていますので、そちらをご用意ください。
ホームセンターや100円ショップなどで販売されており、写真のように壁に対して斜めにピンを打ち込むタイプで、「石膏ボードにOK」と書かれているものをお選びください。
写真のものは100円ショップで売っているものです。耐荷重がパッケージに書かれていますが、だいたいフック1つで5kgのものが多いです。
アルミフレーム額装のアートはフック2個でOKですが、重量のあるウッドフレーム額装のアート、特に一辺が1m以上あるアートは10kg以上ある場合がありますので、3個使った方が安心な場合もありますのでご注意ください。
コンクリート壁、ウッドの壁などの場合は、それぞれ専用のネジが販売されていますので、それらを壁に打ち込んで壁掛けしてください。
ただし、そのようなネジにアートのフレームに取り付けた紐を直接掛ける場合は、紐が切れてしまう可能性が高いため、ネジ山部分にゴム板などを巻いてから紐を掛けると安心です。
壁にフックを取り付ける

いよいよ壁にフックを取り付けます。方法はとても簡単です。
まずはアートを飾る場所を決めてください。決まりましたら、そこにアートを壁掛けした際、その中央部より約5~10cm上くらいの位置が、フックを取り付ける場所となります。






金属のフックに針穴付きのキャップを被せ、その穴にピンを通します。大抵は3本のピンを通すタイプです。この際、壁に対して斜めにピンを刺すタイプを必ず選んでください。3本のピンが斜めに交差して壁に刺さることで、しっかりと安定し記載の耐荷重もクリアします。
ピンを刺したフックを壁に当て、1本ずつハンマーで壁に打ち込みます。ハンマーがなければ、ドライバーのグリップ部分でも打ち込むことが可能です。3本のピンを打ち込み終わったら、付属のキャップを被せてください。これでフックの取り付け完了です。2個、3個のフックを取り付ける場合は、1個目と並行に等間隔で壁に同様の手順で取り付けてください。

壁に取り付けたフックの位置を変更する場合は、写真のように打ち込んだピンと針穴付きキャップの間にマイナスドライバーの先端を食い込ませ、テコの原理でクイッと引き抜くことができます。参考にしてください。
取り付けたフックにアートを掛けよう
最後に額装したアートをフックに取り付けましょう。フレーム裏側に取り付けた紐をフックに引っかけます。
紐をピンと張った状態だと取り付けしにくい場合がありますが、緩い状態だとアートを壁掛けした際に、予定の位置よりアートが下がってしまって紐がフレームの上部から見えてしまう場合もあります。
ピンと張った状態よりほんの少し緩めにしておくと良いでしょう。


当店で販売している額装したアートには、必ず壁掛け用の紐も同梱されていますが、これは壁掛けする際にフックに引っかけるための紐なのです。フレームの裏側に、紐を通す金具が付いていますので、そちらに紐を通してください。
二重になるようにすると安心です。アルミフレームの金具は、ネジで金具の位置を動かすことができますので、ご希望の位置に調整してください(アートの縦の長さに対し、上から約1/3または1/4の位置で調整するとバランスよく壁掛けできます)。
ウッドフレームは最初から位置が固定されていますので、調整せずに紐を通すだけでOKです。
難しいと思っている方は意外と多いかもしれませんが、すごーーーく簡単ですので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに壁に開いた穴は、ホームセンターなどで穴埋めキット(しかも超安価!)が販売されていますので、それを使えば簡単に直せます!
