Razzia
ラツィア

世界的に有名な1950年生まれのフランス人アーティスト、ジェラルド・クールブレイ＝デネリアズ（通称ラツィア）は、写真家としてキャリアをスタートし、ローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリン、ピンク・フロイドに帯同して撮影した彼らのポートレート写真は、世界中のファンから人気を集めました。1979年に初めてグラフィックを制作したことでファッション業界の重鎮たちの注目を集め、1985年にはルイ・ウィトンから依頼されてグラフィックを制作。現在に至るまでルイ・ウィトンのポスターグラフィックを手掛けていることでも有名です。他にも、テニスのロレックス・マスターズで有名な名門『モンテカルロ・カントリークラブ』、フランスの老舗カフェ『カフェ・ド・フロール』、英国最大の老舗高級百貨店『ハロッズ』、歴史あるヨットレース『アメリカズ・カップ』など、様々なジャンルの名門のグラフィックを手掛けています。

ラツィアの作風は、1920～30年代に欧米で流行したアール・デコにインスパイアされながら、メタファーとグラフィックを繊細かつエレガントに融合して描いていること。彼がグラフィックを手掛けたブランドは、さらにラグジュアリーな存在へと昇華し続けていることから、『最後のポスターアーティスト』と称され、ポスターデザインといえばラツィアと言われるほどの存在になっています。