1910～30年代、欧米ではアール・デコというデザイン様式が大流行。それまでの植物などをモチーフに曲線を多用した有機的なデザイン＝アール・ヌーボーに代わって誕生したのが、機能的・実用的なフォルムやデザインの芸術様式＝アール・デコ（Art Deco）である。直線と立体感を組み合わせた幾何学的構成、エアブラシなどを使った点描的画法によって構成されたデザインが、最大の特徴だ。
そんなアール・デコを代表する作家の筆頭が、グラフィックデザイナーのA.M.カッサンドル。世界最古の女性誌『Harper's BAZARR（ハーパーズ・バザー）やアメリカ最大の経済紙『FORTUNE（フォーチュン）』などの表紙デザインも手掛け、美術史における傑作も数多く生み出した秀才だ。また、ルイ・ウィトンのポスターグラフィックを手掛けていることでも有名なラツィアの作品もご用意。モダンなアートをお探しの方には、このアール・デコをオススメする。