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Patrick Nagel
パトリック・ナゲル

アメリカ・オハイオ州で生まれ、カリフォルニアで育ったイラストレーター、パトリック・ナゲルの作品です。彼は、1970年代半ばからアメリカのPLAYBOY誌のイラストを描き始めたことで瞬く間にその名を知られるようになり、1950年代にピンナップを描いていたアルベルト・バルガスの後継人とまで言われるようになりました。

その作風は、日本の木版画の手法も取り入れながら、アール・デコやポップアートの要素を加え、女性を少ない線でスタイリッシュに描いていること。ストロボを当てて撮影したようにスカッと抜ける肌の透明感と、最小限の陰影で表現した立体感も特徴です。
ピンナップの被写体は伝統的に女性ですが、セクシー、アルコール、喫煙など“夜“を連想させる描写が一般的でした。
しかし、ナゲルが描くピンナップにそういう要素は一切なく、知的な印象のものばかり。これまでのピンナップの慣わしから脱却し、アメリカ社会における女性の立ち位置が変化し始めた1970年代を象徴するような、自信に満ち溢れた女性の姿が共感を呼び、人気になったのです。80年代になると、その作風は若干変化し、女性の表情には柔らかさや無邪気さも見られるようになりました。

このように、1970年代後半から80年代初頭にはロサンジェルスでイラストレーションの最前線に立ち、グラフィックアートを価値のある芸術という領域に押し上げた立役者の1人が、パトリック・ナゲルです。ガイ・ボーディンとヘルムート・ニュートンのファッション写真、デヴィット・ボウイやロバート・パーマー、ジョージ・マイケルのミュージックビデオなどもナゲルに大きく影響されおり、82年に発売されたデュラン・デュランのアルバム『RIO』のジャケットは、ナゲル自身がアートを描きました。

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