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倉庫に眠る数十年前の未使用品のヴィンテージ・ポスター。

関東某所にある倉庫に未使用品のヴィンテージ・ポスターが数多く眠っていました。

これらは、美術館やギャラリーでの展示会やイベント用のものも多く、ほとんどが1960~1990年代製です。

フランスやドイツ、イタリア、アメリカを中心に欧米の工房で刷られたものがほとんどで、使用する紙のクオリティも極めて高く、プリント手法もシルクスクリーン、リトグラフなどが使われています。

アーティストはピカソやゴッホなど巨匠から現代アートを代表するアンディ・ウォーホルやアンリ・マティスまで様々。文字の書体までこだわりが感じられ、ポスター全体のデザイン性の高さ、プリントの美しさは特筆すべきものがあります。

個体によっては経年変化で汚れや薄いシミ、小さなダメージがあるものもありますが、それらにもヒストリーが感じられ、かえって味わい深く魅力的なのです。

現在はコスト削減とリスクヘッジのため、このようなポスターを作る際はオンデマンドが主流。紙のクオリティも昔のものよりは遥かに薄く劣ります。

だからこそ、非常に上質な紙を使い、印刷にもこだわったヴィンテージ・ポスターには迫力があり、味わい深く、独特の発色や風合いを楽しめるなど、多くの魅力があるのです。

そんな未使用品のヴィンテージ・ポスターを手に入れられる機会は、今後ますます減っていくばかり。ヴィンテージ古着と同じように、残存数に限りがあるため、これからその希少性は高まる一方なのです。


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