Ellsworth Kelly
エルズワース・ケリー
1923年にアメリカ・ニューヨーク州ニューバーグで生まれた画家。第二次世界大戦中にアメリカ陸軍の特殊部隊『第23本部付特殊部隊(23rd Headquarters Special Troops=通称ゴースト・アーミー)』として参戦。戦後、ボストン・ミュージアム・スクールで絵画を学んだ。1948年から6年間フランスに滞在しドイツ生まれの彫刻家・画家であるジャン・アルプやルーマニア出身の彫刻家であるコンスタンティン・ブランクシーなどの影響を受け、コラージュやレリーフ作品を制作した。
1954年にアメリカに戻り、2年後にはニューヨークのパーソンズ画廊で初の個展を開催。1963年にはドイツのカッセルで開催された、5年に一度の現代美術の大規模な展覧会『ドクメンタ』、1966年にはイタリアのヴェネツィアで開催された現代美術の国際美術展覧会『ヴェネツィア・ビエンナーレ』にも出展している。
20世紀の抽象表現主義の中で、色面の輪郭を強く描く“ハード・エッジ“の代表的な画家であり、幾何学的な形態の色面、色相対比などを駆使しながら、「形態と色彩」という絵画の根本的な要素がもたらす視覚的効果を追求し続けた。
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