【限定5枚】NICOLAS 1935 - GRAPHIQUE DE FRANCE 1995 / アドルフ・ムーロン・カッサンドル

フランスで活躍したアドルフ・ムーロン・カッサンドルは、特にグラフィックデザイナーとして世界に名を馳せた人物。その名を世界に知らしめたのが、ポスターデザインです。1910～30年代、欧米ではアール・デコが大流行しました。このアール・デコとは、過度な装飾を廃して機能的・実用的なフォルムやデザインを基調としながら、直線と立体感を組み合わせた幾何学的構成、エアブラシなどを使った点描的画法によって構成されたデザイン様式。カッサンドルは、そのアール・デコを代表する存在です。30年代には一時期アメリカに渡り、世界最古の女性誌『Harper's BAZARR（ハーパーズ・バザー）』やアメリカ最大の経済紙『FORTUNE（フォーチュン）』などの表紙デザインも手掛けました。また、余談ですがカッサンドルは舞台芸術家、タイポグラファー、書体デザイナーとしても活躍しました。現在でも広く使われている『Peignot（ペイニョ）』という書体は、1937年に彼がデザインしたもの。さらに、エルメスのトランプやスカーフだけでなく、イブ・サン・ローラン（YSL）のロゴも彼のデザインです。

ここで紹介する1枚は、カッサンドルが1935年に描いた『NICOLAS（二コラ）』という作品。赤ワインをテーマにしたものですが、この二コラというのは、フランス発のワイン専門店の名前だと思われます。このお店は、1928年からワインと芸術の親和性を打ち出し、高級ヴィンテージワインのカタログのイラストを偉大な画家たちに依頼しました。その顔ぶれは、ピエト・モンドリアン、マルク・シャガール、アメデオ・モディリアーニ、アンリ・マティスと錚々たるものでした。そのプロジェクトの一環でカッサンドルが描いたものがこちらで、実は同じタイトルでボトルから注がれるワインの流れが若干異なる作品も残しています。

モダンな構図と赤ワインの色を印象的に表現した色彩が、カッサンドルらしい作品です。リトグラフによって赤ワインの美しい色彩を風合い豊かに表現している1枚ですので、インテリアに合う合わないというより、赤ワインがお好きな方に飾っていただきたい作品です。これを眺めながらお好きな音楽とともに赤ワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

アーティスト：Adolphe Mouron Cassandre（アドルフ・ムーロン・カッサンドル）
作品名：NICOLAS (1935)
印刷年：1995年
印刷した国：フランス
印刷技法：リトグラフ
アルミフレームサイズ（外寸）：925 × 620mm
ウッドフレームサイズ（外寸）：940 × 635mm

状態：新品未使用品です。約30年前の作品ですが綺麗な状態を保っています。
梱包サイズ：S
商品コード：HEPABHOAR002450151
商品管理番号：439

＜注意事項＞
こちらはヴィンテージのポスターです。数十年前の作品のため、一部の作品に経年による変色や退色がある場合がございますが、これも歴史を感じさせる味わいとしてお楽しみください。また、若干の角折れなどがあるものが含まれますが、額装して隠れる部分ですのでポスターの価値に影響はございません。ご理解の上ご購入ください。

お使いのモニター、環境により実際の色味、質感等が多少異なる場合がございます。質問等がございましたらご購入前にご連絡下さい。